紙積層型3Dプリンターって!?

7月 6th, 2014

今回は、紙積層型3Dプリンターというちょっと変わった3Dプリンターについてレポートしたいと思います。我々も実機は持っていないので、このプリンターの輸入総代理店をされている株式会社ジェービーエム様にご協力頂き、実機を見させて頂きました。

1

この3Dプリンターは、アイルランド製とのことで、mcor iris(エムコア アイリス)という名前とのこと。主なスペックとしては、

****************

本体サイズ: 950×700×800mm

※本体以外に専用スタンドがあり、こちらは、2Dプリンターを収納する役割もあり、1160×720×940mmのサイズ。

本体重量: 160kg

※専用スタンドは、150kg

造型サイズ: 256×169×150mm

色表現力: 100万色以上

積層ピッチ: 0.1mm

対応ファイル形式: STL / OBJ / VRML

造型材料: A4標準コピー用紙

****************

となっています。

さて、問題は、これがどういう仕組みで造型していくのか、ということです。まず、このプリンターは、材料に、樹脂や金属などを使いません。使う材料は、通常のA4のコピー用紙です。また、フルカラーにする為に、通常の2Dプリンターを使用します。

造型の工程としては、まずは、2Dプリンターで作りたい造型物の断面部分を印刷していきます。次に印刷された紙をセットします。

3

紙をセットし、造型が開始されると、画像上のように紙を一枚ずつ機械が取りに行きます。

4

そして、引き出された紙を、専用カッターで紙を一枚ずつ切断していきます(画像上(わかりにくくてすみません))。

5

カッターの刃は、画像上のような非常に細いものです。その後、ローラーで紙に接着剤を塗布します(画像下)。

6

その後、次の紙を取り出します。そして画像下のように紙を機械上部まで持ち上げ、ヒーター付きの天板に当ててやることで、紙どうしを接合させていきます。

7

このサイクルを延々と繰り返していくと、平面印刷された紙が重なり立体となるというわけです。わかりましたでしょうか。うまく説明するのが、難しいですが、簡単にステップをおさらいすると、

①紙に印刷

➁紙をカット

➂ローラーで接着材を塗布

④次の紙を取り出し、接着

➄紙をカット

➅ローラーで接着材を塗布

・・・・・

というのを繰り返すことになります。画像下は、造型物の完成品です。非常に綺麗に色がでていることに加え、造型物自体のひずみがほとんどなさそうです。

8

材料を溶かして積層するわけではないので、当然、熱の収縮などなく、その精度が非常に高くなるようです。なお、切断された部分、本来ならサポート材となる部分は、造型完了後、手やピンセットなどで簡単に取り除けるとのことでした。

 


column