CubePro レビュー (造型編)

8月 21st, 2014

さて、前回は、CubeProのレビューの第一弾、前置きとして実際に造型する手前までをレポートしてみましたが、今回は、実際に造型してみて、CubeProの使用感、精度等について評価をしていきたいと思います。

前回のCubeProのレビューは、以下から、ご覧になれます。

CubePro レビュー(前準備編)はこちら。

さっそく造型に入りたいと思ったのですが、実は、設定にもうワンステップ必要でした。それは、カリブレーションと呼ばれるもので、綺麗に造型する目的と、精度を出す為に行うチューニングのようなものです。通常、少なくともFDM方式の3Dプリンターを使用する場合は、これと同様のチューニングは、必ず必要になります。テーブルとノズルとの間に一定の距離を持たせる為に行う設定なのですが、このCubeProは何やらこれまでやったことのない手順が必要とのこと。以前にもCube2のケースでこれについてレポートしたものがありますので、よろしければ、こちらも参照してください。

3Dプリンター造型テクニック~第一回:Zのレベル設定~

まず、CubifyのHPにアクセスし、カリブレーション用のファイルをUSBメモリにダウンロードする必要があります。よくわかりませんが、指示に従い、とりあえず、ダウンロード。CubifyのHPでは、一応、日本語で書かれたマニュアルがあります。ただ、今いち言葉足らずなのか、こちらの理解力が足りないのか、よくわからないところが結構ありました。
vol12-1

さて、ダウンロードすると、ZIPファオルダで圧縮されてダウンロードされてきます。開くとさらにフォルダがあり、さらに中に入ると画像上のように6個のデータが格納されています。これをCubeProに読み込ませ、動かせ、ということのようです。最初、フォルダの中にデータがある状態でUSBでCubeProに読み込ませようとしたのですが、読み込まない状態で、何の反応もなかったので、フォルダは削除してUSBのトップをデータだけにすると読み込まれました。

vol12-2

ディスプレイに表示される”プリント”をタップすると、画像上のようにファイル名がでてきます。どのファイルを読み込ませればいいのかよくわかりません。今回使用している機種は、CubePro Duoで、とりあえず、装着した材料は、PLAでしたので、そこから推測するに、選択肢は二つしかない模様。

CubePro Duo PLA Nozzle Offset Calibration.cubeproというのと、PLA Level-Gap Calibrationというファイル名のもの。マニュアル(日本語)を読んでも今いちよくわからない。。ということで、まずは、CubePro Duo PLA Nozzle Offset Calibration.cubeproというファイルを読み込ませることにしました。マニュアルには、のりを少し塗るように書かれていましたので、とりあえず、のりをテーブルに塗布し、セット完了。データを読み込ませると何やら動き出しました。数分後・・・・・

s12-10

画像上のようなものができあがりました。で・・・?という感じですが、この後に、何かしら設定が必要な気もするのですが、とりあえず、綺麗にプリントされており、これはこれで一旦終了。次に、PLA Level-Gap Calibrationというファイルを読み込ませようとしたのですが、画像下のように”この印刷にはPLA樹脂が必要になります”との文言がでてきます。現在、取り付けているのは、PLAのフィラメントですが、このメッセージ。よくわからない・・・。

vol12-4

当方、とりあえず、このステップはスキップしました。よくわからないので、本件については、別途調査しレポートしたいと思います。
さて、これでもう印刷準備OKなのかというとよくわかりません。通常行うZ軸のレベル調整をしていません。これはやっとかないと、と思い、とりあえず、ディスプレイの設定の項目に行くと、画像下のような表示がでてきました。

vol12-5

うん、これですね。いつもの感じ。Zのレベル調整と、テーブル自身の水平度の調整。これ重要です。マニュアルには、これを調整するような感じのことは書かれているのか、いないのか、・・・もうそんなことはいい。これは間違いなく必要だと判断し、設定へ。”プレートZ-高さをセット”をタップすると、自動的にノズルとテーブルが移動し始めます。ここからの設定は、以前までの機種と同様、タッチパネルで0.01mmピッチで高さ調整をすることができます。紙を入れてノズルとテーブルの間に紙一枚分のスペースをつくってやります。後で造型してからわかったのですが、イメージ的には、CubeProは、紙二枚分くらいのスペースがあったほうがよさそうでした。このあたりは、今後使用しながら適当なところを探る必要がありそうです。

さて、次は、テーブルの水平度調整。実は、筆者が一番気になっているのがこの点です。というのも、少なくとも低価格体の3Dプリンターでは、このテーブルの水平度が綺麗にでていないものが多く、これが原因でうまく造型できないケースが多いように思います。スペック的には、大きい造型サイズまで造型可能でも、テーブルが水平でない為に、テーブルいっぱいいっぱい使うモデルを造型する場合、両サイドでテーブルがひずんでいるため(見た目ではわかりません。水平に見えていても。)、造型物が途中ではがれたり、収縮による反り返りが大きくなったり、そもそも積層できずに、フィラメントがモジャモジャの状態になったりします。よって、綺麗に印刷する上では、この水平度は、非常に重要な項目です。

この機種は水平度を出す為に、テーブル下にあるバネ(画像下)の締め付け具合を調節することによって調整するようです。

s12-8

これを設定するのに、画像下の左側、レベルプレートをタップします。

s12-9

すると、画像下の画面に切り替わり、テーブルとノズルが移動し始めます。調整するのは、三点です。奥側2点、手前1点。三点で調整しテーブルの水平を出す構造です。各点をタップすると、その場所にノズルが移動しますので、各点を確認する必要があります。水平度をみるのに、今回は、紙を使って水平度を確認してみました。これについては、正しくは、別の方法で水平度を確認するようで、それについては、CubifyのHPにあるマニュアル(日本語)に記載されていますので、そちらを参考にするといいと思います。こちらでは、その説明が今いちよくわからなかったので、とりあえず、従来の基本のやり方を踏襲してます。本当のやり方はまた別途調べておきます。また、ディスプレイ上部にエラーと出ていますが、これの意味もよくわかりません。別途調べておきます。

s12-11

さて、測定しましたが、案の定、若干ですが、ずれています。バネを収縮を利用してテーブルを上下に調整する仕組み(画像下)ですので、ネジを締めこむとテーブルは”下”へ移動します。ネジを緩めるとバネが伸びますので、テーブルが”上”へ移動します。まあ、これは実際にやってみればわかります。最初、逆方法にネジを回してしまいがちですので、一応説明しておきます。

vol12-13

ふ~、とりあえず、これで設定完了のはず。最初は、結構手間ですね。小型の機械の方が扱い易さは上でしょう。

では、いざ造型へ。造型するには、CubifyのHPからCubePro用のソフトウェアをインストールする必要があります。さっそくインストールし、開きます。

vol12-14

色々設定条件を細かく変えれる仕様になっています。今回は、ここについては、深く立ち入らず、造型するデータを呼び出します。この際、一個を印刷するのではなく、同時に複数個、且つ、四方八方で造型するといいと思います。あるいは、テーブルを最大まで使うようなモデルでの造型。というのも、中心部分は、基本的に最も水平度が高いケースが多く、中心部分で造型できても、いわば、それは、できて当たり前だからです。もし、テーブルの水平度が十分にでていない場合、テーブルのあるエリアにおいては、うまく造型できている一方、別のエリアでは、うまく造型できないという現象に遭遇します。(水平度が十分にでないプリンターでの造型するテクニックについては別途レポートしていきたいと思いますが。。)

というわけで、今回は、ボルトのデータを使用し、画像下のように配置しました。

vol12-6

そして、Buildボタンを押し、STLファイルをCubePro用に変換と。では、いざ、造型へ。
まず、テーブルにのりを塗布します。

vol12-15

次に、ディスプレイから”プリント”を選択し、ファイル名を選択・・・スタート。。スタート後、2~3分後が画像下です。とりあえず、テーブルはフラットになっている模様。1層目は、すべて綺麗に積層されたようです。

vol12-16

待つこと2時間ほどでしょうか。随分形ができているのがわかります。ここまでくれば、とりあえず、水平度には大きな問題がないと考えていいでしょう。もっとも、1つの大きな造型物を作るまでは確信はもてませんが。まずまず、順調。

vol12-17

そして、遂に完成。。うーん、見た目にはいい感じですね。綺麗にできてます。XYZ軸がうまく同期しているのでしょう。

vol12-18

では、このボルトが以前作成したナットにきちんとはまるのか、確認してみます。

vol12-19

うん、ばっちりはまりました。精度上もこの程度なら大丈夫そうです。

vol12-20

今回の検証では、とりあえず、いい感じでした。特にテーブルに水平度が出ている可能性が高いのが最も評価の高い部分と思いました。また、造型ピッチも今回は、0.2mmピッチで造型しましたので、精度はまだ上がると思います。ただ、家庭用という意味では、ちょっとでかいですね、、普通の電子レンジよりも大きいです。体感的には、一般的な食洗器(ものによりますが)くらいか、それよりも大きいかなくらいです。
そして、実は、道中一件大きなトラブルに見舞われ焦りました。それは、リミットセンサーのトラブル・・・・次回、このトラブルについてレポートしたいと思います。

今回は、取り急ぎ、CubeProの速攻レビューということでレポートしました。

ではでは。


column