CubePro レビュー (前準備編)

8月 20th, 2014

今回は、3Dsystemsより、ようやく発売開始となったCubeProについてレビューをしてみたいと思います。

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このCubeProは、以前は、CubeXシリーズと称して販売されていた後継機種の位置づけとみていいでしょう。低価格体の3Dプリンターの部類では最も造型サイズが大きい機種の一つになるとおもいます。国内販売価格は、1色刷りから3色刷りまでありますが、40万~50万程度と思われます。

まずは、仕様についてみていきますが、比較対象は、CubeXとの比較の形でしてみます。

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まず、本体サイズですが、高さは、若干(7mm)低くなりましたが、縦、横のサイズが一回り大きくなっています。一方で、本体重量は、従来の36kgと全く同じになっていますので、大きさに対しては、少し軽量化が図られたということでしょう。見た目には、以前よりがっしりした印象を受けるので、うまくデザインを損なわずに軽量化といったところでしょうか。
最大の造型サイズは、微妙に変更されています。高さ(Z)方向については、10mm小さくなったものの、縦横(X,Y)については、広くなっています。体積で計算すると約1.5%ほど、大きいサイズまで造型できるようになったことがわかります。
さて、肝心の積層ピッチですが以前は、最少で100ミクロン(0.1mm)だったのが、今回から70ミクロン(0.07mm)へ進化しています。精度がよくなることは歓迎ですが、これによってノズル詰りが頻繁に起こらないことを祈るばかりです。
さて、今回から、新しい材料が使えるようになるようで、ナイロンが追加されています。ナイロンは、従来の樹脂ベースのものよりも、強度が増すようです。この当たりは、実際に使ってみて後日レビューしてみたいと思います。

さて、当方ではCubeXは購入していなかったので、輸送時の状態がよくわかりませんが、今回CubeProが届いた際、少々びっくりしました。まず、段ボールがでかい・・・パレットまで含めると高さは、1メートル近くありそう・・・そしてその段ボール底面とパレットがねじ止めされてきます。

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最初パレットからロープを取れば段ボールを持ち運べると思ったのですが、段ボールがはずれず、よく観察すると段ボールとパレットがねじ止めされていました。こんな梱包方法もあるんですね。でもまあ、フォークリフト等がなくても持ち運ぶことはできます。ただ、一人ではちょっとしんどいかな、二人いれば大丈夫です。家庭用というには少し大きすぎる印象がありますが。

さて、なんとか室内に運び込みました。
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ではセットアップに移ります。
まず、正面の扉を開けると、こんな感じです。

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四方隅にがっしりしたポールがありますが、テーブル自体の上下は、奥にあるボールネジだけで移動させるようです。これについては、多くの他のプリンターとも同様のようです。おそらく、ボールネジ?を四方でサポートするとテーブルと四方のボールネジの同期の問題で、テーブルを水平に上下させるのが難しくなる為ではないかと思います。ボールネジの切込みピッチを四方でピタリと一致させるのはなかなか精度調整が難しいと思います。あくまで推測ですが。もっとも造型するもの自体が樹脂で、重量物ではないので、耐荷重をあまり意識する必要がないことも、理由の一つかと思います。

さて、セットアップのためにまずは、組み立てする必要がありますので、マニュアルを開いてみました。すると、今回のバージョンからマニュアルに日本語がついています。従来は、英語のみだったはずですが、今回からは、中国語などもあり、グローバルに販売することを想定してマルチ言語対応になっています。

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以前は、国内販売会社が独自に日本語マニュアルを作成して添付したりといったことをしていたようですが、日本で一定の需要があることから日本語対応にしたようです。よって、設定については、以前と比較すると随分簡単になったのではないかと思います。このマニュアルに基づいて一部組み付けパーツがありますので、組み付けていきます。そんなにたくさんの組み付けはなく、15分くらいでしょうか。そして、とりあえず、組み付け完了(画像下)。色で囲った部分を取り付けるだけなのですが、ボルトを外したり止めたりの作業が少しあります(簡単です)。

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ここまで来ると、いよいよ電源スイッチオンです。電源を入れるとプリンター自体のアクティベーションを行うように求められます。購入した箱の中に、Serial Number(シリアルナンバー)が記載されている紙が入っていますので、その数字を使ってアクティベーションします。この作業をするには、CubifyのHPにアクセスし、Activationを行うページがありますので、そこで番号を入力します。すると、また数字が返ってきますので、その数字をメモし、今度は、その数字を3Dプリンター側へ入力します。これで次のステップへ進めます。次は、言語選択ページが出てきます。

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いよいよマニュアルだけではなく、機械本体も完全に日本語対応?と思いながら、画面を見てみると(画像上)・・・・日本語と思われる文字の部分・・・”日本人”・・・となっています・・・うーん、これはおそらく和訳ミスですね。現地スタッフが翻訳したのでしょうか。。。まあ、日本語ということで、”日本人”をタップすると、あとは、日本語でパネル操作ができるようになりました。

なかなか、動かせるまで色々しなきゃいけないですね。少しめんどくさくなってきましたが、次のステップに進みます。次は、カートリッジの装着です。シングルヘッドの場合は、造型テーブルの左側、ツーヘッドの場合は、テーブルの左右にカートリッジを装着する部分があります。この当たりは、CubeX時代から設計を踏襲しているようです。ちなみに、カートリッジ自身も共通になっています。

次に、3Dプリンターのタッチパネルから”設定”をタップし、材料という項目までいきます。すると、画像下の画面がでてきます。
この当たりの具体的なステップは付属のマニュアルには記載されておらず、これまたCubifyのHPで閲覧するということになっています。
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で、新しくカートリッジを装着する場合は、”カートリッジを変更”というのタップするようです。タップするとノズルが移動してヒーティングモードに入り、その後、フィラメントを挿入してくださいいうメッセージがでます。

さて、画像下の中央に小さな穴が開いています。この部分にカートリッジを押し込んでいきます。
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結構押し込む必要があります。押し込む力はいりませんが、長さが結構いります。機械内部のチューブに這うようフィラメントを押し込んでいくとノズルの先端までたどり着けます。で、ノズルからフィラメントが出てくればこれで、セット完了です。

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あ、書き忘れてたので、追記ですが、このプリンターには、工具キットが付属しており、組み立て時や、造型後、造型物をテーブルから剥がす際に使用するであろう工具がたくさん入っていました(画像下)。
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さてさて、実際の使用感はどうなのかという本題に入りたいところですが、少々長くなってしまいましたので、次回のトピックで使用感について評価していきたいと思います。

では今回はこのあたりで。

続き:CupePro レビュー(造型編)


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