Fusion360がアップデート!日本語対応に!

10月 6th, 2015

Autodesk社の3DソフトであるFusion360がついに日本語に対応されました。いつかいつかと思いながら、時折ソフトウェアを更新していたのですが、ついに日本語に対応して、これは書かなきゃなと・・・・・PCを開いたものの、さて、何を書こうかなという状態です。

・・・ということで、日本語にも対応されたことですので、今回は、Fusion360ってどんなソフトかについて紹介したいと思います。

もう知ってるよという方は、スキップしてよい記事になります。ちなみに、日本語版に割り当てられた日本語は、個人的には、今後、もう少し改良を期待したいですね。英語版に慣れてしまってから使うと少し違和感があるのと、一部機能は、かえって、わかりづらくなった感もあります。

図4

さて、Fusion360ってなにもの?ということですが、一言で言うと、Fusion360とは、Autodesk社からリリースされている3DCAD/CAMということになろうかと思います。
vol22

CAD/CAM以外にもアニメーションの作成などもできる機能も搭載されていますが、メインは、CAD/CADM(キャド/キャム)と考えてよいかと思います。

※CAD: Computer Aided Design (コンピュータ支援設計)
※CAM: Computer Aided Manufacturing (コンピュータ支援製造:NC工作機械等を動かす為のNCプログラムを作成する際に使用)

まず、このFusion360というCAD/CAMは、

➀基本的には、ブラウザベースで使用するソフトウェアであり(インターネット接続環境がほしい)、

➁かなり高度なことまで実現できる産業用としても供するソフトウェアであり、

且つ

➂同レベルのソフトウェアと比べて圧倒的に安価に(個人ベースだと実質無料で)利用できるソフトウェア

と言ってよいかなと思います。正直、かなり驚異的なソフト。

まず、➀のブラウザベースのソフトウェアということですが、オフラインでも使えなくはないのですが、基本的には、オンライン状態で使うことが想定されています。データの読み込み等は、一旦、データをアップロードする必要があり、完全に一人で作業をする場合は、少し手間がかかり、デメリットになってしまうかもしれませんが、一方で複数人でデータを共有して作業を進められるなどのメリットがあります。CADCAMの作業データをネットワークで接続して共有するというのは、これまでは一般的ではなかったと思います。一般的には、CADで設計を行う設計者と、設計したものをCAMを使って実際に製造する人は、現場が異なることが多いかと思いますので、ここをネットワークでシームレスに繋ぐことができるというのは、大きな変化ですね。
もちろん社内での別のネットワークで繋いで・・・というのはあるかもしれませんが、Fusion360はソフトウェアでありながら、同時にネットワークでもあるという点がポイントかと思います。

➁の高度なソフトウェアという点ですが、3DCADは、近年では比較的安価に、あるいは、無料でも利用できるソフトウェアが増えてきている状況ですが、Fusion360の3DCADは、かなり多機能で、一般に市販されているものや、産業用に用いられているものと比較しても遜色ないレベルかと思います。さすがに、CATIAあたりと比較するとどうなのか、というところは、?ですが、いずれにしても、一般的に使うであろう機能は大方搭載されているかと思います。
一方、CAMについてですが、おそらくこのレベルのCAMだと、無料(あるいは現行の安価な価格設定)はありえないですね。今回のアップデートでは、まだ同時五軸までは対応していないようですが、この秋には、同時五軸にまで対応させると発表されてますから、対応されるのが楽しみです。切削のシミュレーションもできますので、完全に産業用のCAMソフトと遜色ないのではないかと思います。まあ、でも、シミュ―レーションは、奥が深くて、シミュレーションソフト単体で数百万ていうのもありますから、信頼性含め、そのあたりはまだ未知数です。ポストの設定などは、さわった感じ、それほど複雑でもなさそうですし、制御もファナックに加えOSPまで対応しているので、かなり使えるかと思います。

※下の画像は、(同時)五軸加工機ですが、こういったNC工作機器を動かす為に、CAMは必須のソフトウェアです。個人が購入するようなものではないですが、近年では、個人で購入できる卓上CNCなどもあり、そういった機器用にもCAMが使えますので、お持ちの方は、試されるとよいかと思います。
図1

そして、➂の価格についてですが、これだけそろって、個人ユーザは実質無料で使えますから、そんなバカな、という感じです。法人利用する場合で、有料で利用する場合でも年間契約だと月3千円弱ですから、圧倒的な安さです。おそらく、同様のソフトウェアを購入すると数百万はするかと思います。

ユーザが増えて、使い慣れたころに大幅値上げ・・・なんてことにならないことを願いたいですが、とりあえず、現状では、かなり有望なソフトかと思います。

ところで、対3Dプリンターという意味では3DCADの部分をメインに使うことになるかと思いますが、同じくAutodeskから無料でリリースされている123D Designよりも機能が多いので、123D Designでは物足りないという方は、Fusion360を試してみるとよいかと思います。ダイレクトモデリングを採用しており、123D Designと使い方も似通っているので、移行にそれほどパワーはかからないかと思います。

Fusion360については、今後、もう少し中身を整理して別途お伝えしていければと考えております。

ではでは、今回はこんなところで。


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