3Dプリンター サポート材の量や位置をマニュアルで調整してみよう

1月 6th, 2016

3Dプリンターでものを作る時に直面する最大の課題の一つに、サポート材の設定や除去があります。
過去には、サポート材の除去する方法の1つとして、低価格帯の3Dプリンターでも使える水溶性サポートを紹介しました。

3Dプリンター水溶性サポートの実力は!?

また、究極的な方法として、サポート材を使わない造型方法も紹介しました。

3Dプリンター サポート材を回避する方法

今回は、より現実的な話として、サポート材を使う前提で、サポートの位置や量の最適化を模索しよう、というのがテーマです。

水溶性サポートを使うにしても、本来不要な場所へのサポート材の生成は避けたいものです。また、サポート材を回避することができないケースでは、最低限のサポート材だけを使うことで、できるだけ短時間に、綺麗に造型したいと思うわけです。

多くの場合は、サポート材の設定は、メーカー付属のソフトウェアで自動的に生成されますが、この方法をとると、不要な部分にまでサポート材が生成されたり、必要以上のサポート材が生成されてしまったり、はたまた、サポート材の量が足りないケースもあります。

3Dプリンター付属のソフトウェアで自動的に生成されるサポートの場合、メーカによってサポートの位置や量もバラバラです。

というわけで、サポートの自動生成に頼らず、自分でサポート材の位置や量を最適化してみましょう。

ここでは、Autodesk Meshmixer(メッシュミキサー)を使ってマニュアル設定をする方法を紹介したいと思います。

Meshmixer(メッシュミキサー)は、有機形状のモデリング向きのソフトウェアで、オートデスク社から123D Appsのシリーズとして無料で公開されています。
ここでは、サポート材のマニュアル設定を取り上げますが、色んなことが出来ますので、使ってみると面白いかと思います。

書籍化しておりますので、よろしければ、以下を参考になさってください。

Autodesk Meshmixer 日本語版 書籍化

Meshmixer(メッシュミキサー)を立ち上げると、下の画面になります。ようやく日本語化されて日本語版になっています。
ここで、画像の赤枠部分のウサギのアイコンを選択します。

図1

選択すると下の画像のようにウサギのモデルが表示されます。

図2

ここでは、このウサギのモデルを使ってみます。STLのデータも取り込んで編集できますので、お持ちのデータを取り込んでやってみるとよいかと思います。

さて、この状態で、画像下の青枠部分を選択します。選択すると、横にメニューが表示されます。このメニューで赤枠で囲った「オーバーハング」というのを選択します。

図3

「オーバーハング」を選択すると、画像下のようになります。
図4

この時、モデルで色が付いている部分がありますが、ここが、現状の設定でサポートが必要な勾配の部分になります。

画像

右の画像は、「オーバーハング」のメニューですが、赤枠で囲っている「角度のしきい値」というのがあります。

このパラメータで、サポートを生成させる勾配条件を指定します。ここでは、35となっていますので、35度以上の角度であれば、サポートを生成させるという設定になります。

この角度設定が、一つのポイントになります。これについては、個別のモデルの形状や使用する材料、ファンの特性などによって微妙に異なる為、すべてのモデルに対して一様に設定するのは難しいかと思います。使用されている環境を考慮する必要はあります。

さて、この状態で、右の画像の青枠部分「サポートの生成」を選択します。

※他にも細々と設定できるパラメータがありますが、ここではざっくり使い方紹介ということで、ここで「サポートの生成」をしてしまいます。

そうすると、画像下のように、サポートが生成されます。

図6

さらに、ここから、任意のサポート部でクリックすると追加でサポートが生成されます(画像下黄色枠部分)。

また、モデルの任意の場所でドラッグするとサポートが伸びてきますので(画像下赤枠部分は、ドラッグ途中)、適宜必要な場所に、必要な角度で追加していくこともできます。

図7

この他、サポートの部分削除も可能ですし、最初の設定時にパラメータを調整することで、サポート材の量や、サポート部分とモデルの接着部分の大きさの調整、サポート自身の直径の調整など、こまごま調整することが可能です。

一度、使って見てると、うまい具合にサポート生成ができることも多いかと思います。お試しください。

以下は、Meshmixer全般の使い方を解説した書籍になります。アマゾンからも購入できます。


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