セラミック3Dプリンター、フード3Dプリンターのその後

5月 19th, 2016

今回は、3Dsystems社が2014年冒頭にCESで発表していた3DプリンターであるCeraJetやChefJetは、その後どうなったのか、ということについて、簡単ですが、レポートします。

これらの機種を初めて聞いたという方向けに、簡単に説明すると、CeraJet(セラジェット)、ChefJet(シェフジェット)は、いずれも3Dプリンターですが、CeraJetは、セラミックを材料に使用することができる3Dプリンターです。

一方、ChefJetは、材料に飴やチョコレートなどを使えるフード用3Dプリンターです。細かいスペックは、ここでは、割愛するとして、簡単にできたものを画像で見てみましょう。いずれの画像も現在(2016/5/18現在)、3Dsystems社のHPに掲載されているものです。

いずれも仕上がりが美しい。

CeraJetで造型された作品 
※1万ドル以下でリリースが計画されていた(2014年当時)
図1

ChefJetで造型された作品
※機種が2機種あり、5千ドル~1万ドルでのリリースが計画されていた(2014年当時)
図2

図4

さて、発表された当時、各社から、どんどん新機種が発表されていましたから、これからは3Dプリンターの機種が増え、使える材料の幅も広がり、造型精度も綺麗になっていくだろうと期待していたわけです。中には、その後、発売開始されている機種や新材料(最近の新素材は少し面白そうなので、また別途レポートします)もあるわけですが、このCeraJetとChefJetは、どうなったのか、気になったので、直接、3Dsystems社に問い合わせてみました。

同社からの回答ですが、残念ながら、CeraJetについては、今後、発売される見込みはないだろう、とのことでした。2014年当時は、ラフな価格設定まで公表していましたから、遅くなっても製品は、発売されるものと思っていましたので、残念な回答でした。

一方、ChefJetについては、現在も発売にむけて検討はしているとのことでしたが、現時点では、公式に決まったリリース日などはない、とのことです。ただ、CeraJetに比べ、こちらは、まだ発売にむけた土俵にはのっているようでしたので、今後に期待したいと思います。

以上で、CeraJet、ChefJet情報は、終わりなのですが、・・・・

ちなみに3Dsystems社は、今年、Cube3の発売を中止しています。Cube3は、同社の低価格3Dプリンターで最も廉価なタイプでした。現在、民生用の低価格プリンターとしては、CubeProシリーズのみの展開となっています。3Dプリンターの低価格化が進み、採算が悪化したことが理由かと思います。CeraJetやChefJetが公開された2014年はじめ頃は、3Dsystemsの株価は、96ドル程度に対し、現在(2016年5月)は、12ドル程度(以下のグラフ)ですから、同社の業績や今後への期待値、市場の拡大といった諸要因が株価に十分に反映されているとすれば、苦しい状況かと思います。もっとも2014年当時が投機的だっただけという見方もありますが。

図3
出展:ロイター

今後も、産業用の製品だけでなく、民生品用も、精力的に新機種、新材料のラインナップをリリースしてほしいと願うばかりです。



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