3Dプリンター、造形物を表面処理でツルツルにする方法

1月 26th, 2015

今日のコラムは、3Dプリンターで作った造型物の表面をツルツルにする方法をご紹介したいと思います。熱溶解積層法で作成した造型物は、積層の目を近くでみると気になることがありますよね。画像下は、三角コーンですが、横の積層目もそうですが、積層スタート位置と終了時のつなぎ目の部分によってできる縦の積層のスジも気になります。

図1

この目やスジは、FDM方式のプリンターである限り、積層ピッチを細かくしたとしても、出てきてしまいます。ですので、3Dプリンター側での調整は諦め、造型後に後処理を行います。既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、ABS樹脂は、アセトンという物質で溶かすことができます。アセトン?聞きなれない言葉ですが、実は女性の方には、身近なところにあります。画像下を見てください。

図2

除光液です。マニキュアを落とすために使用されるものですね。除光液のボトルの裏側に記載されている配合成分は、アセトンと水になっています(画像下)。

図3

今回、これを使って三角コーンの表面処理をしてみたいと思います。まず、比較する為に同じものを二つ作成しました(画像下)。このデータは、以下からダウンロードできます(無料)。

二色刷り三角コーン / 単色刷り三角コーン
 
※2色刷りについては、(3Dプリンター 2色印刷/3色印刷の原理・方法・やり方)をご覧ください。

図1

そして、さきほどの画像の除光液をコットンにつけます。ティッシュでもいいかと思ったのですが、女性曰く、コットンの方が液を吸い込みやすいし、磨いている内にモロモロになりにくいとのことでしたので、コットンを使用(画像下)。

図5

そして、除光液付きコットンで磨くこと約5分。

図6

どうでしょうか。画像上で、除光液で表面処理しているのは、左側の方です。右側は何も処理をしていない状態です。横の積層の目も、縦の積層の目もほとんど分からなくなっています。少しアップでみたのが画像下です。

図7

ということで、表面が綺麗になりましたが、注意点として、除光液って結構匂いがきついので、大量に使う時は換気しながら使用した方がいいかと思います。除光液で表面処理できるのは、ABS樹脂で、PLA樹脂ではできません。また、溶かしているということから、今回のように二色刷りをしている場合は、色がにじんでしまうことがあります。もっとも、また除光液を付ければ消えますが、うまくやらないと、またにじんで、また消しての繰り返しになり、作業が終わりません。
今回使用した除光液とコットンは、以下から購入できます。安いので一度試してみるのもいいかと思います。
  

ではでは、今日はこんなところで。


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